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最優秀賞

 
複合商業施設「大社の杜 みしま」の建設、運営
 



加和太建設株式会社/河田 英治

  • 裏路地モダンと粋なアソビ創りを。
  • 三嶋大社前に地域活性化の拠点を作ろうと思った。

 
 

地域活性のために 私たちにできること。 その第一歩です。
地域活性のために私たちにできること。その第一歩です。
 地方ゼネコンとして震災などの有事の際だけに必要とされる存在ではなく、日頃から地元地域にとって必要な存在になるにはどうしたら良いか。そう考えたとき、地方ゼネコンは、情報・人・お金が交流する産業であり、それを活用し、私たち自身が地域活性化に率先して取り組んで行ったらどうか、という想いに至りました。今回のプロジェクトは、その第一歩と捉えています。
 三島は、東海道、甲州街道、下田街道が交差する四ツ辻の街として、独特の文化と歴史を育んできました。この四ツ辻街道の交流地であったかつての三嶋大社前の門前町には、人々が集い、そこで新たな文化や習慣が生まれてきました。しかし交通手段が変化し、今では門前町に人の往来が少なくなってしまいました。一方、三嶋大社には年間300万人の参拝者があります。そこで、現代の手法を用いて、三嶋大社前に人が集う場所を生み出すことができれば、門前町がかつての賑わいを取り戻し、新たな文化や習慣が生まれる場になるのではないか。そしてその流れや取り組みが、きっと地域全体に波及するだろうと考えました。
 複合商業施設「大社の杜みしま」はこの地域の活性化の起爆剤となり、この取り組み自体が他の地域の活性化におけるロールモデルとなるよう、多くの人のアイディアと力を借り、平成25年11月にオープンしました。 
この事業は、下請けといわれる町工場の「職人」と販売・接客を得意とする「商人」の両者の互いの強みを生かしており、商品の企画・製作から店舗の運営、販売までのすべての工程を手掛けています。現在は3CCブランド商品専門の直売店舗として、「鯔背家(いなせや)」を三嶋大社前の商業施設「大社の杜みしま」内に出店しています。また、店舗内設計・企画・資材調達まで、3CCのメンバーである建材業者やインテリア業者、水回り工事業者等で完成させました。これも異業種交流で成し得たひとつの「形」だと思っています。

「粋な裏路地を抜けた先にある新世界」の演出

コンセプトはアソビが生まれる粋な裏路地
 建設にあたっては、よくある昔ながらの横丁を作るのでなく、おしゃれでモダンな空間を目指しました。三嶋大社との連動性を持たせるための仕掛けとして、建物の外壁には漆喰・銅板・伊豆石・焼杉など使用し、すべて三嶋大社本殿で使用しているものと同じ素材にこだわりました。
大社の杜 みしま
 施設のコンセプトは「アソビが生まれる粋な裏路地」。魅力ある場所・時間の開発・創出とユニークな商品・サービスの開発支援によるブランディングを行っています。そのため、出店店舗を募集する際には「新たに起業する」「今までに販売したことのない商品を販売する」「今までにない業態、販売方法で商売する」、この3点のいずれかに該当する店舗を選定しました。そうした特色ある13店舗が現在出店しています(3期工事完成時には合計20の店舗が出店の予定)。また、常設店に加え、月貸スペースや広いウッドデッキ、大型スクリーン、音響設備などを用意することで短期間での施設利用も可能としています。すでにミュージシャンやアーティスト、パフォーマーなど様々な方の発表の場に利用していただいています。
 この場所にチャレンジ精神のある店舗、人を集めることで、季節や周辺地域のイベントとも連動した商品や取り組みが次々生まれ、来場者に常に新しい出会いと訪れる楽しみを感じてもらえる。そして文化・芸術の発信の場として、より大きな輪が広がることを期待しています。


出店者同士のつながり「Myojin Alley Project」
 東西南北、いろいろな人やモノ、文化の通り道だった三島の宿場は、毎日たくさんの旅人をもてなし、活気にあふれていたと思われます。「大社の杜みしま」もこのパワーに学び、各店舗がいつも個性豊かな楽しさを創り出せるよう、コミュニティ型成長プロジェクト「ミョウジン・アレー(路地)・プロジェクト」を展開しています。プロジェクト名は豊漁豊作・商売繁盛を祈願する三嶋大社の明神様にあやかりました。 
出店者同士のつながり「Myojin Alley Project」
 月に一度、出店者会議を開きアイディアを出し合ったり、店舗同士がつながり、個店ではできなかった面白いサービスを創り出したり、いろいろな地域や人、企業とのコラボレーションでオリジナル商品を創り出したり。店舗の垣根を越えたユニークなアイディアがどんどん生まれています。
 また、面白い店舗のアイデアがある、是非店舗で商売をやってみたいという方には、「大社の杜みしま」がその出店資金を支援する、「出店サポートプログラム」なども用意しています。

新しい商いにチャレンジしたい方はもちろん文化芸術の発表の場としても。

地域の方々に喜んで頂ける施設へ
地域の方々に喜んで頂ける施設へ

 「大社の杜みしま」のメインターゲットは「地域の人々」です。その理由は二つあり、ひとつは、門前町が活性化し新たな文化や習慣の発信地となることで地域が活性化することを目指しているので、この地域に住む、気持ちが若く、常に新しいモノを求めている人が集う場所になることが重要と考えたからです。もうひとつは、三嶋大社を訪れる多くの観光客の方にとって、その地域の人たちが好んで利用し、その地域にしかない場所が、もっとも訪れたい場所であると考えたからです。
 すでにオープンから8ヶ月が経過し、将来的には三嶋大社の参拝者の利用も含め、年間30万人の利用を目標としています。

新たな文化や産業そして雇用を生む施設
新たな文化や産業そして雇用を生む施設
 伊豆国一の宮である三嶋大社の門前町をより活性化するために推進したプロジェクト「大社の杜みしま」。この複合商業施設が、地域の企業が挑戦できる場であり、その結果この街に新たな産業や雇用を生み出す場になればと願っています。また、今まで発表の場が少なかった文化・芸術分野の方々の発表の場となり、地域住民の方々がそれに触れることで、文化に対する感度が向上すると思われます。 そして街自体の魅力が向上し、近隣地域に刺激を与えることができるかもしれません。三島へ訪れる人や住みたい人を増やすこと、それにより更に経済活動が活発になることを期待します。
 建設会社と言うボーダーを超え、地方ゼネコンとして地域貢献に取り組むことを我々の使命とし、リスクを恐れず、この取り組みが夢企業大賞を受賞したことを今後の励みとします。
新たな文化や産業そして雇用を生む施設
ミョウジン・アレー(路地)・プロジェクト