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三島信用金庫 稲田精治理事長に特別インタビュー


「夢」を形にする 夢企業大賞

  • 三島信用金庫が100周年記念事業として、平成22年に創設した「夢企業大賞」。
  • 平成26年5月12日に、4回目の受賞企業が決定し表彰式を実施しました。
  • 優れた技術や製品だけではなく、幅広い視野で様々な事業に取り組むビジネスプランにスポットを当てた「夢企業大賞」への注目度は年々高まっています。
  • 創設に対する思いや今後の展望について三島信用金庫・稲田精治理事長に伺いました。



創立者の思いを反映した
「夢企業大賞」の創設
 今年度、56のビジネスプランの応募があった「第4回夢企業大賞」。県東部地域の中小企業の発展、地域経済の活性化に貢献する、期待を寄せる企画です。創設には、稲田理事長の熱い「夢」に対する思いが託されています。

三島信用金庫は1911年に大村善平が24歳で創立しました。地域の復興のために、庶民に金融ルートを作るという、画期的な事業を成し得たのです。今は、物があふれ、デフレ現象の時代です。経済も縮小しており、このままでは、企業も発展しないということを私は常に考えていました。そこで、100周年を機に初心に戻り、新たな事業に取り組んでいる、または、取り組もうとしている企業を広く紹介できる機会を設けたのです。発表、表彰することにより、地域の活性化につながればと期待しております。


 受賞することにより、企画の内容が広まると、宣伝効果も上がり、県内外からの問い合わせなども多くなります。昨年までは、三島市民文化会館で表彰式と事業内容の発表の場を設けていましたが、今年は、この冊子のような誌面で受賞企業や「夢企業大賞」を紹介します。また、受賞者以外の応募先にも三島信用金庫からの次のステップの助言などを含めた対応がなされており、事業の継続性が生まれているようです。


創業者を対象としたルーキー賞を創設
 これまでの応募総数は233件に及び、将来性のあるビジネスプランが数多くあります。それは、地域にとっても価値ある無形資産であり、貴重な財産です。地域経済の発展が期待されます。

東部地域には技術力を結集した優れた企業も多くあります。そのため、「夢企業大賞」をビジネスプランコンテストととらえ、製造業を中心としたプランのように思われますが、過去にはサービス業など製造業以外のビジネスプランも多く受賞しています。今回はビジネスプランのサポートも視野に入れて、ルーキー賞を設けました。地域金融機関である当金庫では、これからの主役をサポートするために地域の起業・創業者にも注目しています。



「地域のホームドクター」と「夢企業大賞」は重要な関連性があります
 三島信用金庫は、地域の発展を第一としていますが、その中でも[地域のホームドクター]という役割を重視しています。静岡県東部・伊豆地域の営業エリア一帯では、少子高齢化が進み、経済の活性化は大変重要な課題です。そのなかで「夢企業大賞」を発表し、魅力的な街づくりをしている人(企業)を紹介することによって、一般の方々にも地域の魅力を伝える機会として活用しています。

当金庫は、地域の方々にとって、ホームドクターでありたいと努力をしております。様々な機会でお会いする経営者の方々は、皆さん夢を持って、夢に向かっていると感じています。それぞれの思いに耳を傾け、互いに質問することで、より良い方向へ向かうような企画を生み出すことも可能です。私は、後継者がいないという企業でも、自分自身の努力で企業価値を高めていくための魅力ある会社にすることが大事だと考えています。このような、ホームドクターとしての役割が情報交換の場を増やし、さらには「夢企業大賞」への挑戦につながっていくことと信じています。



ビジネスプランをサポートすることが三島信用金庫の役割です
 「夢の実現」のためのステップとして、「夢企業大賞」に応募する企業が多くなることで、企業経営の活性化も期待できます。東部一帯を視野に入れた稲田理事長の構想が根付いてきたといえるでしょう。

地域経済のエネルギーになるものとして、各企業の「夢」から生まれたプランが花開くことがあると確信しています。今回の最優秀賞である複合商業施設の建設・運営をきっかけとして、様々な取り組みが個々の事業主が持つ「夢」を現実のものとして「形」にすることが注目されました。企画を提案してもらって、大賞を決めるだけではなく、そこからがスタートであること、それをサポートしながら共に歩むことを努めたいと考えております。



ネーミングには「夢」を実現させるという、熱い思いが込められています
 「夢を形にする」という、壮大な企画は、日々の生活に追われている現代社会においては、明るい希望を感じさせます。手段、発表の機会、その後の展開などを後押ししてくれる場があるからこそ、実現できるともいえます。

現代では、金融業は情報仲介業ともいえます。当金庫では、ビジネスマッチングの機会を大切にして、広い視野を持った人に対して情報を提供しています。県東部だけではなく、北海道の帯広信用金庫との交流で互いに影響を受ける機会も多くなりました。職員にも『目利き力』が必要だと説いていますが、些細なことでも次につながることを感じることができれば、事業は発展します。また、異業種の方々を対象として、様々な勉強会を開いています。それを機会に集まった[チャレンジクラブ]から、今回の大賞に選ばれた事業も生まれました。




〈構成・文/寺坂厚子〉